『少年口伝隊一九四五』/井上ひさし 著

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『少年口伝隊一九四五』は、井上ひさしさんが広島の被爆者の姿を描いた、2008年初演の朗読劇です。この台本に、ヒラノトシユキさんによる描きおろしイラストを添えて、小学生から読める戦争の物語として刊行されました。

「少年口伝隊」は、原爆投下後、印刷機能を失った中国新聞社がニュースを口伝えで知らせる「口伝隊」を組織したという事実をもとに書かれた朗読劇です。広島の惨状と、その中で懸命に生き、死んでいく少年たちの姿が胸を打ちます。

井上さんが2010年に他界されてからも、「少年口伝隊」は繰り返し公演されています。井上ひさしさんのメッセージを、子ども読者にも伝わりやすい形にした本書は、未来に残したい一冊です。シールによる、井上ひさしさんのサイン入りです。

喫茶ギャラリー「アピスとドライブ」を開く準備をしている時に、同じ鎌倉・佐助の地に井上ひさしさんが旅立たれるまで住まわれていたお宅があることを知りました。そして奥様の井上ユリさんと仲よくさせていただくことになる(日頃から、本当にお世話になっています)というご縁に恵まれ、当店で井上ひさしさんの作品を販売させていただくことになりました。人の出会いの不思議さを想いつつ、井上ユリさんに感謝いたします。

発行所:講談社
2013年6月25日 第1刷発行
2019年11月18日 第6刷発行

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